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「落ち着いた…?」


『はい…。』






私が泣き止むまで


隣りに座って


待っててくれた、…ユンギさん。









寄り添うわけでもなく、


慰めるわけでもなく、


見守るように、ずっと……。








『あ、あの……、』


「ん…?」


『ご迷惑お掛けして、すみません』









こんな大事になって


無関係なユンギさんまで巻き込んで









……ほんと、私ってばなにやってんだろう。









初対面なのにこんなにも迷惑かけて…








ユンギさんは "「気にすんな」"


そう言ってくれたけど…、









ふと、思った…。









頭のなかが冷静になればなるほど


横にいるのが、どんなヒトか


どれだけすごいヒトなのか…。








こんな下っ端のアルバイトが


面と向かって話していい相手なんかじゃない。








そう思ったら


今さらながら緊張してきちゃって


これ以上ココに居たら


自分の身がもたないんじゃないかっていうぐらい


身体が硬直し始めちゃって


動けなくなる前に今動かなきゃって





『…わ、私…やっぱりイさんのとこに、』





そう言って


立ち上がろうとすると








腕を後ろに引っ張られて







ぼふっと、深々とソファへ沈んだ…。

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作者名:はな x他1人 | 作成日時:2019年11月19日 19時

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