47 ページ47
「えっと、…なんにも聞いてないの?」
なんにもって、初耳ですけど?
昨日のこともあって
足取りはかなり重かった…。
それでも行かなきゃって、
大学が終わったあとバイトにきてみれば
驚きの展開が私を待ち受けていた…。
「てっきり話は通ってるんだとばかり思ってたんだけど…」
……え、そ、それって、
『ク、クビって、ことですか…!?』
「いや、違う違う。Aちゃんはよくやってくれてたよ。でもさ、向こうがどうしてもって言うもんだから…」
『向こうが…?』
「…うん。こっちも急にそんなこと言われても困るし理由は何なんだろう…って、どうしてAちゃんなんですかって訊いたら…」
『きいたら…?』
「 "俺のお気に入りだから" って…」
………はい?
「ま、そーゆうわけみたいよ?」
そーゆうわけって、
……や、ちょっと待って!
待って待って、" お気に入り" って?
逆に、怖い。
私のどこに気に入られる要素があったの?
だって、私は迷惑しかかけてない。
それに昨日だって…、
あれ?なんか私、分かっちゃったかも…?
昨日言ってた "「覚悟しとけよ」" と "「そのうちな」" の意味が…
あれは、もしや…、脅迫!?
偶然にもその場に居合わせた私にバラされまいとして…
かなり深刻そうだったし
私に聞かれて気まずそうにしてたもの…。
そうだ、そうに違いない。
だってそうでしょ?
私は無関係なわけだし
"「さっきのはなし聞いてなんか気付いた?」"
そう言って私がどこまで理解したのか誘導させといて
最後にあんなふうなことを言ったんだ…。
「だから詳しくは向こうに聞いて?」
…………え。
「今日までご苦労さま。」
えーーーっ!?
2221人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はな x他1人 | 作成日時:2019年11月19日 19時