YG side ページ27
「ほんとに一人で大丈夫?」
『はい』
「でもさ〜、やっぱり俺も一緒に…」
『イさんってば心配しすぎですって』
「だけど、絶対なにか言われるよ?」
『それは覚悟の上です。いろいろあったけど、やっぱりけじめとして挨拶しなきゃならないと思うんです。お世話になったことには変わりはないですから』
「Aちゃん…、」
詳しいはなしは明日にしよう。
ってことになって
そしたら
荷物が置きっぱなしだったことに気付いたらしく
帰るついでに " 『挨拶してきますね。』" って
意外に肝座ってんな、って正直驚いた…。
めそめそ泣いてるとこしか
俺は、…知らないから。
でも、ヒョン曰く
"へこたれない" し
"ガッツがある" だったっけ…。
こんなことになった直後で
普通なら
顔合わせることすら気まずいだろうに…。
『じゃあ、今日はここで失礼します』
「ほんとに大丈夫?」
「ヒョン…、本人が平気って言ってんだから」
「そうだけどさ〜」
「んじゃ、気をつけて帰れよ?」
『はい。笑 』
「明日から宜しくね?笑 」
『はい、こちらこそ宜しくお願いしますね?テヒョンさん。 笑 』
「うん、ばいばい。笑 」
背を向け扉を開け
そのまま出て行けばいいものの
律儀にも
くるって振り向いて
『ありがとうございました』
って、もう一度俺たちに深々と頭を下げ
作業部屋を出て行った…。
"「ほんと、いい子なんだから…。」"
去り際にヒョンが言ったその一言は
俺には " 好き " に聞こえて
また胸んあたりがざわついた…。
……なんだ、これ。
味わったことあるような、ないような…。
あーー、なんか気持ちわりぃ……。
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作者名:はな x他1人 | 作成日時:2019年11月19日 19時