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「今日、あなたに来てもらったのにはほかでもない理由があるわ!
あなたの婚約者が決まったの!」
『え!?』
何でいきなり呼びだされたかと思ったけどそういうことだったのね。
でもおかしいわ。
ゲームの世界では悪女が婚約するのは1年後だったはずよ。
そもそも私という存在がいレギュラーすぎるからおかしいも何もないかもしれないけど。
「聞いて驚くがいいわ。あなたの婚約者はこの国の未来の王子、からぴち国の第一王子のヒロ様よ!」
ゲームの世界でも、たしかに私の婚約者はヒロ君だったはず。
彼は金欠王子と言われゲームの中では、比較的いじられキャラだったはずだけど…
そんな彼が出会うのがこのゲームのヒロイン、ナユである。
彼女はゆるふわ系の人間で、適当のことばかり言って、ただの空想論を本気にしたバカの男たちがまんまと引っかかるのだ。
私は、別に彼女が嫌いなわけではないが好きになることは今後一切ないだろう。
これから彼女と関わることは、たくさんあるだろう。
あの特殊能力的な力を持っている彼女は現実を見れていないのだから。
バカな男たちは、彼女を助けるれるほどの頭を持っているわけでは、ないだろう。
ヒロ王子も馬鹿みたいに騙されないといいのだけど…
『…ハァ』
これだから私はヒロインを好きになれない。
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作者名:あんこ星人 | 作成日時:2023年5月27日 7時