私はあなたの事を信じてたんだよ。 (ページ7)

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７敗ページ7

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「あれ？なんで君がこんなところにいるの？」

そうやって聞いてくるのは幹部であるNakamuである。

ただ庭の様子を見に来ただけなのになぜか幹部に会ってしまった。

「…庭の水やりをしていたり迷子になってしまいここにたどり着いてしまったのです。」

そうやって苦し紛れに言い訳をすると、突っ込むところなんていくつもあったのにNakamuはどうでもいいように「へ～、そうなんだ。」とだけ答えてきた。

「君はBroooockの専属だよね。どうしてこの国に来たの？」

そうやって笑顔で聞いてくるNkamuにはすべて見透かされているのだろう。

「Broooock様に会いに、そしてこの国を変えに来ました。」

どんなに自分の正体がばれていたとしても自分から正体を明かす気は全くない。

それをNakamuも察したらしい。

さっきまでの胡散臭い笑顔から一転し、「やっぱりか」とでも言いたげな顔をしている。

「…本当にAは変わらないね。
で、Aはこの国をどうやって変える気なの？」

「Nkamuがもったいぶるのが悪いのよ。
まぁ、言わなかった私も悪いけど。

私は、大きくこの国を変える権力も財産ももう持ち合わせてはいないわ。
だからこそ、私はこの国を1回滅ぼすわ。
そういう”伝手”は持ち合わせているの。」

「へぇ～、また面白いことをするね。」

「それでAは、Broooockには未練は残っていないの？」

「ええ。私はこれから彼を利用してこの国を亡ぼすのだから。」

「ふ～ん。あんなに愛してたのに。

でもそれは俺にとっては都合がいい。
ねぇA、俺と婚約しない？」

そうやって手を差し出してくるNakamuは、笑っている。

彼を”かわいい”と評価するものが多いが実際に言うのであれば”策略家”とでもいうのが正しいのだろう。

私は、彼の手に自分の手を重ねる。

これは恋の物語ではないのだから。