＃32 幼少期 ページ33
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焦凍side
『私、あのクラスでは割といい成績残してたんだぁ！
人生で初めて「兄」とよんだAは意地悪く笑っていた。
こんな笑い方をさせたのも、苦しい想いをさせたのも、全部俺のあの一言が始まりだ。
『私は後悔してほしい訳じゃない。謝って欲しい訳じゃない。認めて欲しいの………
私が貴方の……轟焦凍の妹だってコトを……』
もちろんだ。って……当たり前だろって……あばよくば悪かった。って言いたかった………。
だが、戦闘直後から、声が全く出ない………
何が最高傑作だよ………。肝心な時に声一つ出せねぇなんて……
Aside
夏雄 「A！」
訓練場から出ると不意に名前を呼ばれ振り向いた。
夏雄 「……Aが家出てった理由、ずっと親父のことだと思ってた……。でも、焦凍との話聞いて、違うんじゃって思った………。」
『……………』
夏雄 「Aのコト、全然理解出来てないけどさ……姉ちゃんから聞いたと思うけど、俺等はAのコト、大事な妹だと思ってる……。」
大事な………妹……
夏雄 「だから、その……何ていうか……堅苦しくなんなくていい……っていうか……」
こういった照れ臭くなる発言が、少し苦手な彼が自分から話しかけて来てくれている………
『………うん………ただいまっ！夏兄！！』
焦凍side
個性が出る前から、Aは何処か冷めていた。イヤ、正確に言えば現実味のあるコトばかり言っていた。
俺がまだ４歳、Aは３歳だった頃の話だ。
焦凍 「ボクね、おーきくなったらヒーローになるの！でね！！そしたらAのコトもまもってあげるからね！！」
『ありがとー、しょーと！ヒーローになるなら、ヒーローをたくさんおそだてしてる、ゆーえーこーこーがいいとおもう！！』
３歳にして雄英高校という単語をどこで知ったのだろうか………だが、
焦凍 「？Aはおーきくなったらなにになりたいの？」
『アタシ？アタシは………お母さんとふゆみみたいな、ギューしてくれる人になりたい！』
子供が絶対なりたいとは思わないだろう発言をしたのだ。
Aに酷い事を言ってしまったあの日だって
『しょーと……だいじょーぶ？ギューしたらいなおる？』
焦凍 「っ！来ないで！！」
『うん、ごめんね』
ほぼ話が噛み合っていなかった。
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チョッコレート - ここまでいいクロスオーバー作品見たことない！だから続きを、さっそく続きを恵んでくれぇ！お願いします！ (2021年2月27日 11時) (
レス) id: 38d2d1d0df (このIDを非表示/違反報告)
あーーー - 続きいいいいい！くださああああい！ (2021年2月21日 8時) (レス) id: 69529bf7e0 (このIDを非表示/違反報告)
赤猫(プロフ) - 更新頑張って下さい (2020年12月22日 23時) (レス) id: 231f0ae7ae (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - 一作目、二作目、どちらもユーモア溢れるクロスストーリーでした！今後も素晴らしい作品の数々、期待してます！ (2020年9月22日 23時) (レス) id: 8f531be5b9 (このIDを非表示/違反報告)
召亜 - 感想一発目失礼します！すっごく面白くて、好きです！！敵として対峙する、ヒーローとアサシン･･････燃えます〜っ！！これからも頑張ってください！期待しています (2020年9月21日 21時) (レス) id: ddd1b9b093 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莱歌 | 作成日時：2020年9月6日 11時
