＃26 お姉ちゃん ページ27
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『お姉………ちゃん？』
冬美 「……うん……。小さい頃も「冬美」って呼ばれてたし、今なんて「さん」付けだよ？
怖がらないでA。私は、あなたのお姉ちゃんだから。」
怖がっているんだろうか………。私は………。
『わた……し、は……』
私は、中学に上がる少し前、お義母さんに元いた家、轟家が私の本当の家だと手紙で言われた。
冬美さんにも、その時そのコトを話したらしい。でも、冬美さんは私を迎えに来るコトは無かった。
その代わり、私宛に手紙が届いた。
お久しぶりです。覚えてますか？轟冬美、貴方の姉です。
焦凍が火傷した、前日かその後か……私は覚えてないけれど、Aは家を出ていきました。
正直言って、帰ってきてほしい。
でも、家で何かあったそんな家に帰ることはとっても勇気が必要です。
だから、私はいつでもAの帰りを待っています。
いつまでも。あの家で。
追伸
小学校卒業おめでとう。椚ヶ丘中学校入学おめでとう。
轟冬美
その後、中学に入って、勉強はついていけたけど、部活が忙しくて………
忘れてしまった。
イヤ……忘れていたんじゃなく、忘れたと思い込ませた。気にしない用にしていた。
『敬語のことは………なるべく気を付ける。
でも…私は逃げたんだよ……あの家から……。それでも……それでも私が居ていいの？！こんな……失敗作が………。最高傑作が……もういるのに…？』
冬美が「帰ってきて」と言っているのに、否定したかった。
否定しないと、私の心の糸が、グチャグチャに絡まってしまいそうだったから……。
冬美 「Aは、失敗作なんかじゃない。私の妹だよ」
グチャグチャの糸が、簡単に解けていった。
優しく、キレイに、上品に。
冬美 「今度、ウチにご飯食べにおいでよ！」
殺せんせーが言っていた。兄弟姉妹の関係は、けしてきれないと。
殺せんせーが伝えたかったのは、こう言うことなのかな……。
暖かく、包まれるような。優しい、心。
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チョッコレート - ここまでいいクロスオーバー作品見たことない！だから続きを、さっそく続きを恵んでくれぇ！お願いします！ (2021年2月27日 11時) (
レス) id: 38d2d1d0df (このIDを非表示/違反報告)
あーーー - 続きいいいいい！くださああああい！ (2021年2月21日 8時) (レス) id: 69529bf7e0 (このIDを非表示/違反報告)
赤猫(プロフ) - 更新頑張って下さい (2020年12月22日 23時) (レス) id: 231f0ae7ae (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - 一作目、二作目、どちらもユーモア溢れるクロスストーリーでした！今後も素晴らしい作品の数々、期待してます！ (2020年9月22日 23時) (レス) id: 8f531be5b9 (このIDを非表示/違反報告)
召亜 - 感想一発目失礼します！すっごく面白くて、好きです！！敵として対峙する、ヒーローとアサシン･･････燃えます〜っ！！これからも頑張ってください！期待しています (2020年9月21日 21時) (レス) id: ddd1b9b093 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莱歌 | 作成日時：2020年9月6日 11時
