殺し屋ＶＳヒーロー

＃18　犠牲 ページ19

・



柳沢 「ハッピーバースデー。殺せんせー。
」

寺坂 「シロっ…………イヤ……」


　『……柳沢…………』


イトナ「……………」


カエデ「……………」


　何で………このタイミングで……


殺せん「皆さん……さっきの授業で言い忘れたことがありました………

　いかにたくみに正面戦闘を避けてきた殺し屋でも………人生の中では必ず数度、全力を尽くして戦わなくてはならないときが必ずある」


殺せん「せんせーの場合、それは今です！」


　渚 「殺せんせー！！」


　風で前が見えない……この状況…

　
　でも、確かに言えるのは、殺せんせーが押されてる………


　私達が努力してきた一年間が………無意味と言える程………


　渚 (今この状況で、何か出来る訳でもなく。かと言って、逃げることすら出来ない………足で纏………僕等は……殺せんせーの最大の……)


柳沢 「フッ……まだ教師などと気取るかモルモット………分からないか？何故我々がこのタイミングでやってきたか………」


　その瞬間、柳沢は指を鳴らし、私達の背後には………2代目死神…………


柳沢 「守るんだよな……教師は、生徒を！」


　「「「「っ！！！！」」」」


　レーザーが私達には撃たれた


　誰もが、足を動かさずにいた時、


爆豪 「クソガァ！！！！」


　『………爆豪………勝己くん……？』


　大爆発。さっき戦った時よりも断然にデカイ威力の…………。


爆豪 「離れてろ！テメェ等の恩師がアイツを抑えてる間に！」



　『……………ありがとう。ヒーローっ！！』



柳沢 「ヒーローの登場か！？だがなぁ、それがどうした？お前の最大の弱点は変わりやしねぇ。

　間違ってたんだよ。お前等がコイツに会いに来たのは。」



殺せん「っ！そんな訳ないでしょう！！

　正解か不正解の問題じゃない！彼等は、命掛けで私を救おうとしてくれた！その過程が！心が！教師にとって何よりも嬉しい贈り物だ！！

　弱点でも！足で纏でもない！生徒だ！」


　…殺せんせー。


柳沢 「だがなぁ、そんなことは我々の手で否定される。お前は間もなく力尽き、そこまでして守った生徒も……俺の手で全員皆殺しだ……」


　皆 「「「「っ………」」」」


柳沢 「ちゃんと守れよ。殺せんせー。」


ヒュッ


殺せん「なっ！」


カルマ「バカッ！！」


　渚 「なんでっ！」


爆豪 「クソがぁ！」


　『カエ………デ？』


　無駄な犠牲をだしてしまった、私の弱さ。

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