宣戦布告 [D.O] ページ5
ｰｰｰｰｰ
次の日。
｢やっぱり俺、諦めないことにした。｣
そう、口頭でチャニョルに伝えた俺。
作戦のためだ、許してくれ
と、心の中で唱える。
チャニョルの動きを止めているものは
一体何なんだろう。
チャニョルも分かってるはずだ。
ナナとかいう馬鹿げた奴よりも、
顎が外れそうなくらいいっぱい笑って、
体の水分が一滴もなくなるぐらい泣いて、
そんな飾らないAの方がよっぽどいいってこと。
ねえ、チャニョル。
お前、自分の気持ちに気付き始めたんじゃないのか？
チャニョルの今の顔を見て思う。
チャニョルは俺がこんなこと言った途端、
顔色を変えて、今にも泣きそうな顔をした。
罪悪感が募る。
だけどお前には変わってほしいとずっと前から思ってた。チャニョルが変われる機会があるなら、ぜひ協力したいと思った。
それが理由で、今俺はAといるんだ。
そうだ。そうなんだよ。
本来の目的を見失うなよ、自分。
CY ｢それって……｣
｢俺……Aのことが好きって言ったよね？｣
CY ｢……っ｣
｢だから俺が貰うね。……いいでしょ？｣
CY ｢所有物に手を出されるの、嫌いなんだ。｣
｢……Aは物じゃない。……別にいいだろ？ お前のオモチャなんて沢山いるだろ｣
CY ｢……でも｣
｢オモチャを手放すのぐらい簡単って、お前言ってただろ？ なんでダメなんだよ。……もしかしてお前、Aのこと好きなの？｣
CY ｢……っ｣
｢違うよな。まさかね、お前がそんなことになるわけないよな｣
CY ｢……あぁ。好きじゃねーよ｣
……ふーん。
嘘なくせに。
嘘つくの、下手くそだよ。
俺たちは、ずっと一緒にいた。
毎日朝から、日がくれるまで遊んだ。
俺はチャニョルのことなら、誰よりもわかってると思う。
チャニョルも、俺の嘘に気づいたかな。
俺が嘘ついた時、お前は気づいてる？
｢好きじゃないなら……。本当に、好きじゃないなら、頂戴｣
チャニョル。いくらお前でも、
人のことを平気で傷つけるなんて許されないよ。
CY ｢……｣
｢……いいよね。もう俺、容赦しないから。｣
俺は、そう吐き捨てて
チャニョルに背中を向けて歩き出した。
すべてアドリブだったのに、
よくスラスラと出てきたもんだよ。
"好きじゃないなら……。本当に、好きじゃないなら、頂戴"
こんな言葉が自分の中から出てくるなんて。
｢……バカバカし｣
これはチャニョルのためだ。
そう自分に言い聞かせた。
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あやテテ(プロフ) - これで終わっちゃうんですか？続きが気になります…泣 更新待ってますね！ (2018年1月28日 0時) (
レス) id: 999741949f (このIDを非表示/違反報告)
名無し24407号(プロフ) - 更新楽しみにしています。続き……気になります(^_^;) (2017年10月23日 1時) (レス) id: 6ceee168e8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーか - この小説好きです！更新楽しみに待ってます！ (2017年9月26日 22時) (レス) id: 40b3c26741 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - こんにちは！！いつも更新通知くるのたのしみにしています！！とっても好きなお話です。頑張ってください楽しみにしています！ (2017年8月2日 14時) (レス) id: 70216b5cc8 (このIDを非表示/違反報告)
巫づき。(プロフ) - ゆーひさん» ありがとうございます。私も妄想しながら書いているのでとても嬉しいです^^ (2017年6月14日 18時) (レス) id: e0acf4d077 (このIDを非表示/違反報告)
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