風呂２ ページ30
「落下の恐怖で失神しちゃっただけだね、
ありがとうAちゃん」
『いえいえ〜、大丈夫ですよ〜、悪いのは実ちんなので』
「そうだね(ﾆｺ」
あら否定はしないのね
「もっと長く入ってなくて大丈夫だったの？」
『大丈夫ですよ』
「そっか、それより……髪の毛乾かしてきたら？
服もびしょびしょだよ？」
『あとで乾かします、それより
聞きたいことg「マンダレイ！洸汰くん
大丈夫ですかっ……て、Aちゃん？」出久ちーん
どしたのどしたの〜？その格好』
「あ、いや、洸汰くん大丈夫かなって……
いきなり落ちちゃったから」
『そかそか、僕ちん納得ゥ』
「あ、あの、マンダレイ、洸汰くんって……
ヒーローに否定的なんですね」
「ん？」
「僕の周りは昔からヒーローになりたいって
人ばかりで…僕も、で…この歳の子がそんな風なの
珍しいなって思って…」
「そうだね当然世間じゃヒーローを
よく思わない人も沢山いるけど…普通に育ってれば
この子もヒーローに憧れてたんじゃないかな」
「『普通…？』」
「マンダレイのいとこ…洸汰の両親ね
ヒーローだったけど殉職しちゃったんだよ」
…殉職……死んじゃったのか……
「2年前…敵から市民を守ってね、ヒーローとしては
これ以上ない程に立派な最期だし名誉ある死だった」
「でも、物心ついたばかりの子供には
そんなことわからない、親が世界の全てだもんね
自分を置いて行ってしまったのに世間はそれを
良い事、素晴らしい事と褒めたたえ続けたのさ…」
「私らのこともよく思ってないみたい…
けれど他の身寄りもないから従ってる…って感じ、
洸汰にとってヒーローは理解できない気持ち悪い人種なんだよ」
「『…………』」
僕も、初めはあまり好きじゃなかったかもな
『救えなかった人間が
いなかったみたいに笑ってるからかなぁ…？』
「難しいことだよね」
洸汰ちん、ヒーローのこと
ホンットに嫌いな訳じゃなと思うんだけどね
それより
『出久ちん………服、着てきな？』
「あ！！！」
普通にしてたね、寒くないのかね？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 108人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
冬樹(プロフ) - ちょこばななさん» コメントありがとうございます！最高……！？めちゃくちゃ嬉しいです‥‥！ (2020年5月7日 0時) (
レス) id: b7f70e984b (このIDを非表示/違反報告)
ちょこばなな(プロフ) - あっ…(察し) 最高だわ (2020年5月6日 23時) (レス) id: c696327d14 (このIDを非表示/違反報告)
冬樹(プロフ) - 死蝶さん» コメントありがとうございます！面白いと言ってもらえて光栄です！続き楽しみにしていてください！ (2020年4月29日 4時) (レス) id: b7f70e984b (このIDを非表示/違反報告)
死蝶(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしてます！ (2020年4月28日 22時) (レス) id: 3d51fd0542 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：冬樹 | 作成日時：2020年4月1日 23時
