はじめまして、ただいま！【獄都事変】《３》

たすけて ページ18

「麻生」

「……ぁ………
なんで此処に来るんです……
ぼくはお前になんか会いたくない違う、僕は
たすけて欲しくて違う、ぼくは人を殺したい違う
僕は、僕は僕は………っっ！！！ああああっ！！」

「成る程…結構精神がやられてるね、
酒本の言った通りだわ………」

「僕を抑えてくださいっ！違う！！
ぼくはお前を殺す！！違う！！捺目さぁん！！
僕を…僕ぼく……僕を…たすけて……………！」

「…任せときなさい、私は貴方の味方だから。」

情緒不安定で、自分が何を言おうとしてるのか
理解していない…否、理解が出来ない状態…ね。

酒本が見に行ってって言ってたから
見に来たはいいが奇声が聞こえるわ
ドタバタ煩いわで、何事？って思ったのよね

「ああああっ！！ああああああああああ！！！！」

頑張ってるのね、成長の証…かしら、くくく………
じゃ、私も全力で止めてあげる

あの子はある種の亡者と化した
自分の追い詰めすぎ…かな

「よしっ！じゃあ、ちょっと横になって貰うよ！」

そんじゃ。→←ぼくはぼくだがぼくはだれ

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