角名が溺愛してくれるってよ。

1年。 ページ37

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『クラスばらばらやったね、残念』

角「本気で泣きそう」

『大袈裟やな、いつでも会えるのに』


クラス替えの結果は残念なことに。
ちなみに私は侑と同じ、治と倫太郎はそれぞれバラけた。
いつもの帰宅路を歩きながら倫太郎が悲しそうに肩を落とす。


角「…授業中のAの寝顔見るの楽しみだったのに」

『授業聞けや』

角「そもそも俺は去年Aと隣の席になった瞬間から運命感じてた」

『おん？』


落ち込んどったと思ったらなんか急に熱く語りだした。
…あぁ、もう1年になるんやな。


角「マジで惚れてたしええよって言ってくれた時は心臓止まるかと思った」

『あんな真顔やったのに心の中大パニックやったんやな』

角「そりゃ好きな子に告る訳ですから」

『治の前で堂々と言ってきたくせに？』

角「あれはしょうがない」


懐かしい思い出話に花を咲かせる。
あっさり言われた時はびっくりしたけど、私やって倫太郎のこと好きやったもん。


『…ずっと一緒に居れたらな、って思っとるよ』

角「…え」

『え？』

角「なんでAはそうやって急にデレるわけ？ デレるよって言ってからにしてくれないと俺の心臓破裂するんだけど」

『怒らんといてや』

角「可愛いが一周まわって来ちゃった」

『なんやそれ』


そんな早口でまくし立てられてもな…。
でも倫太郎のこういう姿見られるのが私だけってなんかええな。


角「まあプロポーズを期待しててください」

『楽しみやな〜、逆プロポーズはあかん？』

角「…男としてのプライドが」

『あはは、わかった、気長に待っとるね？』



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数年後の角名。→←咲いた。

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