角名が溺愛してくれるってよ。

乾燥。 ページ24

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『なんで乾燥ってこの世に存在するん？』

角「湿気にもキレてたよね？」

『手カサカサやねん、ほんまムカつく…』

角「どうしようも無いものにプンプンしてるAマジで可愛い」

『ブッ飛ばすよ』


湿気は湿気でうざいし乾燥は乾燥でうざい。
ボトル洗ったり洗濯物したりで私の手はカサカサだ。ハンドクリーム神。

そんな私の手に対して、なんかツヤツヤしてる角名の手。ムカつく(理不尽)。


角「マッサージがてらハンドクリーム塗ってあげようか？」

『……』

角「何その疑いの目。やましいことなんて考えてないんだけど」

『…じゃあ、お願い』


絶対なんかしてくると思った。角名だから(理不尽)。
角名の手によって人肌に温められたクリームが差し出した手に塗られ始めた。


角「凝ってますねー」

『え、ほんま？』

角「これ痛くない？」

『ちょ痛い痛いグリグリせんで？！』


ハンドマッサージ上手いなおい。
なんか順調に揉みほぐされとる気がする。

…今更ながら男の子の手なんやなぁと意識させられた。
一回り…いや二回りくらい大きいかも？
おまけに骨ばってるし血管とかすごいし…。


角「見すぎっすよお客さん」

『あーうん、ごめん』

角「にしても手ちっさ」

『これ普通やから。あんたらの手がでかいねん』

角「あと華奢」

『私は普通なんやって』

角「綺麗だし可愛い」

『角名さん？？ 人の話聞いとる？？』

角「Aの手が一番好き」

『……』


途中から突っ込むことを諦めた。多分何言っても我が道を突っ走るから彼は。


『…手だけ？』

角「ううんAの全部が好き」

『聞こえとるやんけ！！！』

角「独り言です」

『いやそんなでかい声で独り言とか迷惑でしかない』



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汗。→←11月の角名。

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