角名くん追って稲荷崎。【角名倫太郎】

ガチ恋。７ ページ7

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角「へぇー、そんなに前から俺のこと見ててくれたの？」

『あの角名くんもうそろそろ勘弁していただけませんか』

角「やだ」

『ヤダアアァアア…』


いつから俺が好きなの？

どうして好きなの？

きっかけは？


…拷問ですかやめてくださいぃぃいい…
好きバレした挙句なんで好きになった経緯を本人に話さないといけないんすか…


角「試合の時毎回盛り上がってた、あの子いつも誰目当てで来てるんだろうねって」

『…はい？？』

角「だって可愛いしめっちゃモテてたよ」

『………、は？』


ちょっとびっくりしすぎて思考止まったねうん
え、なんて？？


『え、その、ＫＡＷＩＩっていうのはその、あの可愛いってやつですか…？』

角「テンパリすぎでしょ。その可愛いであってる」

『…おーん…？？？』


…つまり私はかなり前から存在認知されていたと…？
いやいやでも可愛いとか言われても角名くんにそう思ってもらえなきゃ意味ないしその他の選手には興味無いし…

控えめに言って死にそう


『…あ』

角「ん？」


トコトコ歩くこと数十分

家に着いてしまった

と言っても一人暮らしだから普通のアパートなんだけど

…もう少しこの時間が続いてくれたら良かったのにな


角「ここ？」

『あ、うん、はい』


正面玄関前で立ち止まる

…月明かりに照らされてる顔もカッコよすぎる…お米3杯は食べれる気がする


角「明日も部活見に来てくれる？」

『えっ、そりゃ私の日課だし行くよ？』

角「よかった、じゃあまた明日ね」

『 』


守 り た い そ の 笑 顔

ふにゃって…！！

ふにゃって笑った！！！！！

くるんっと背を向けて来た道を戻っていく角名くんをじっと見つめ…、あれ？


そういえば稲荷崎の寮って反対方向じゃ…？



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