角名くん追って稲荷崎。【角名倫太郎】

ガチ恋。２０ ページ20

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角「A、」

『がん、…、ファイト！！』

角「お、いつもと違う」

『いつも同じじゃつまらないじゃん！』


わかりやすくそわそわしながら、私からの頑張れの一言を待つ角名くん

…1年前ここに来た時はまさか、角名くんとこんなにお近付きになれるとは思ってもなかった…


神さま仏さま角名さまありがとう、おかげで今日も私はイケメンを摂取して生き長らえております


角「あ、そうだ」

『ん？』


体育館に向かったはずの角名くんがくるっと向きを変えて私と目を合わせる

うんかっこいい無理
あれ、この人私の彼氏とかマジ？？？
こんなイケメンを享受していいの？？？？


『？ 角名くん？』


私の目の高さに合わせて屈んだ角名くん

…なにしてんのって言うかこんなに顔の距離近いと私そろそろ天に召されるけどいいかな？？


角「忘れ物」

『なに、が…、』


そ、と頬に添えられた手と触れた唇は本当に一瞬だった


『……、ヘェッッ？！！！』

角「相変わらず変な声」

『い、い、いまの、』

角「今日はいつもより頑張れそう」


一瞬すぎて、何が起きたかわからなかった、

嬉しそうな角名くんの背中が現実を伝えてくる、けど


角「A、置いてっちゃうよ」

『あっ待って！』


大好きな大好きな角名くんを追う

今までも、これからも




角名くん追ってどこまでも！




角名くん追って稲荷崎。【角名倫太郎】



fin.

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