角名くん追って稲荷崎。【角名倫太郎】

ガチ恋。１８ ページ18

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"角「…今日は部活見るよね？」

『見ます』"


なんで私は角名くんの質問に即答しちゃうわけ？
条件反射なの？


侑「よかったやん、角名と付き合えて」

『…色々ご迷惑をお掛けしたみたいですみませんでした』

侑「別にええよ、そんなことよりいつもの元気なAちゃんで居てくれれば」

『…しばらくはうるさいと思いますが』

侑「そっちのがらしくてええわ！」


侑に連れられて体育館に向かう

…うう、緊張する

いやいやなんの緊張だよ今更

だってここに足を運んで何回目？

いつもの定位置に腰を下ろして、コートを見下ろす


角「A」

『ひゃいっ』


バチッと目が合った角名くんに名前を呼ばれた

次の言葉を待ったけど、角名くんはただ見てくるだけで…？


『…あ、』


気付いたか、みたいな顔でまたじっと見られる

これは…私待ちだ…


『が、ん…ばって…』


か細い声で零せば、少し意地悪な顔をして


角「聞こえない」


って、


……


ああもう我慢してたけどダメだかっこいいいいい！！

よくここまで爆発しなかったな私？！
このテンションいつぶり？！
やっぱり角名くん見る時はこれが一番安心できるし楽だし楽しいよね？！！


『がんっ、頑張って！』

角「うん、ありがと」

『っぐっ』


満足そうな笑顔にずきゅんとハートを撃ち抜かれた

だめだ、かっこいい

顔が良い


いつもよりキレのあるスパイクで、どんとボールが床に叩きつけられる音がした



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