音駒にマネが居ない理由。

居るよ。 ページ12

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黒「…待ってた、おかえり、心配した…」

『…うん、ごめんね、ありがとう』


私が意識を失っていた間に、鉄朗達がしてくれたことは母親伝いに聞いていた

だからこうして、リハビリ終了と共に私は学校へ戻ってこれた


『…私、もう一度2年生として頑張ることにしたの。鉄朗たちとは1年遅れちゃうけど』


先生から提案があって

復帰したら、2年生としてでも3年生としてでも、どちらでもいいから在学しないかと

勉強面で不安を感じた私は、2年生を選んだ


『…部活は、もちろん男子バレー部マネージャー希望です。入部してもいいですか？』


私の制服を涙で濡らしている鉄朗に問いかける


黒「…ばーか、うち以外は許さねーよ」

夜「俺らのマネージャーはAだけだ…っ」


これだけ迷惑と心配をかけておいて、こうして受け入れてくれる仲間がいて、私は本当に幸せ者だと思う


『よろしくお願いします！』


1年間迷惑をかけてごめんなさい

だけどこれから取り戻すから


どうかこれからも傍に居させて



音駒にマネが居ない理由。




fin.

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