気になる恋路は体育祭とともに。 (ページ9)

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９.　応援合戦ページ9

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『間に合ったー！』

侑「お、意外と早かった…な…」

『？どした？』

更衣室ですぐに着替えて応援席に戻ってきた私

この為だけに購入された学ランを着ていた

とりあえず暑い

蒸される…

っていうか侑、固まってるけど…？

侑「いやっ、なんかっ、かっこええな！」

『そう？似合う？』

侑「おん、なんかボスって感じが、」

『ぶっ飛ばすぞ』

侑「つい口が滑ってしもた！！！」

治「おっ、Aかっこええな」

『あれ、まだ２組の応援席いて大丈夫なん？』

治「おん。せっかくやし学ラン姿見に行こ思てな」

治や倫太郎、結にも褒められてなんだか嬉しいような恥ずかしいような…

ボスって言われたことは水に流したろ

にしてもなんで男子やなくて私がやっとるんやろこの役

角「…あ、そろそろ戻らないとやばいかも」

治「ほんまや。ほんじゃまた後でな」

『おん！午後も頑張ろな！』

１組の２人に手を振って私は侑の隣に座る

侑「…」

『…何？そわそわしてるけど。トイレ？』

侑「ちゃうわ！！」

『じゃあなに？』

なんか隣がそわそわしとると自分も落ち着かない…

侑「かっこええな」

『…ん？』

かっこええな…？

侑「なんか…新しい面も見れてええな」

『えっ、と、ありがとう？！』

きゅ、急に褒められて恥ずかしいわ！

しかもなんか侑が照れくさそうに言うからこっちまで照れるやないか！！

《応援合戦に出場する選手はテント前に集まってください！》

侑「お、呼ばれたで。行ってこいや」

『う、うんっ！』

とん、と軽く押された背中が、顔が、熱い

…んーん、きっとこの学ランのせいだ

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