気になる恋路は体育祭とともに。 (ページ16)

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１６.　体育祭とともに。ページ16

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『…えっ？！』

侑「おお、お手本みたいな二度見」

『ちょっえ？！なんっ…？！』

侑「え、聞こえんかった？」

『聞こえたけど？！』

侑「返事は？」

『待って頭整理させて！！！』

侑「なんや、もっと言った方がええか」

『いやいい！！言わんでええ！！』

侑「Aが好き」

『ッ』

侑「…今逃げんと捕まえてまうけど？」

『いやっ、』

侑「もうおそーい」

『なっ…？！』

侑「捕まえた」

彼女をたくましい腕が彼の胸元に閉じ込めた

『ちょっ、汗やばいってっ』

侑「はぁー？そんなこと気にする余裕あるん？」

『いやそんなことないよ？！ほんまに心臓破裂しそうなんやけど？！』

侑「よぉ喋る口やなぁ…」

『緊張から来るやつやから侑のせいやぞっ？！って言うか大体っ…』

侑「黙れっての」

『っ？！』

夕陽が重なるふたりの影をくっきりと映し出した

侑「…お、黙った」

『なっ…、なっ…、今っ…！』

侑「逃げんAが悪いんやぞ」

侑「で、返事聞いとらんのやけど？」

『っ…わかっとるくせにっ、』

侑「よぉ喋っとったその口から聞きたいんやけどなぁ」

『イエスに決まっとるやろ侑のアホッ！！！』

侑「…うん、知っとる」

赤く染った２人の顔は夕陽の仕業か、それとも___

『照れてる顔もカッコイイとか反則やわ』

侑「はぁ？そんな口聞いて照れ隠ししとるAの方が可愛すぎるんやけど」

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