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顔面トス*゜ ページ9
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「昨日より良くなってるな」
「え、ほんま？」
「ほんまほんま」
今日も今日とて球技祭の練習
侑のトスは毎回ぶれなくて…
でも心做しか、昨日より打ちやすい、ような？
「あ、」
「何？」
「あれか、他の子ぉらと違って "ない" からよぉ跳べるんやろなぁ…」
私の顔から
少し視線を下にずらした
"ない"、って、何…が…
「…あんたほんっとにええ加減にせぇよ？！」
「事実を述べただけや」
「事実はええとしてデリカシーに欠けとる！！」
「ないのは認めるんやな！」
「やかましいっ！！！」
褒められて嬉し！
ってなっとったのになんやねん！
他の子らよりないのは自覚済み！！
もうこんなん、女の子としてすら見られてない
わかっとる、侑の好みは私みたいな貧相じゃない
だけどこうして楽しく話せるのが嬉しかったりもする
あぁ、こんな複雑な気持ちどこかに棄てたい
「まあほら、
「慰めなんか要らんわアホっ！！」
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作者名：観月
| 作成日時：2020年9月27日 9時
