顔面トス*゜ ページ47
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「侑、おーはよ」
「ん? おお、なんやAか。おはよ」
「昨日は出してくれてありがとね、ほんま美味しかった!」
「気にすんな。また行こうや」
朝
いつもの時間
下駄箱で挨拶を交わすのがルーティーン
少し猫背な後ろ姿を見つけると、とくんと心臓が音を出す
毎日顔合わせとるのに、日に日にかっこよく見えてくるのはなんでやろか
あーあ、こりゃ私、もうあかんな
いつポロッとボロ出してもおかしくないんちゃうかなぁ…
「そういえば」
「うん?」
「最近花の様子聞いとらんのやけど、今どんくらいでかくなったんや?」
「侑が花のこと聞いてくんの珍しいな」
「だって前は朝顔見る度に聞かされとったやん、急になくなったらさすがに気になるで」
「…花、な」
実は最近、生長が良くない
手入れに手を抜いたわけではない、むしろ大事に大事に色々尽くしてきたつもりなんだけど
いつからか背丈の伸びがあんまり変わらなくなった
通常ならもっと育っていてもいいはずなのに…
「…じゃあきっと、成長期過ぎてしまったんやな」
「んなアホな、人間じゃあるまいし」
「あるかもしれんやん」
あれだけ順調に育ってきていた苗
ここに来てのトラブルは
なんだか少し、良くない予感がした
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作者名:観月 | 作成日時:2020年9月27日 9時