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顔面トス*゜ ページ46

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たった一言


「うっっっ…ま…!!」


それ以外の言葉でこのラーメンを評価するなんて一周まわって失礼や

美味い
ただただ美味すぎる

他のラーメン食えなくなってしまうやろ、どうしてくれるんやおっちゃん
私の胃袋掴みよって…


「予想以上に刺さったみたいやな?」

「そらそうや! こんな美味いラーメン初めて食べたもん…!」


隣の侑も、私と同じラーメンを食べている
おっちゃんは始終ニコニコしていた


「こんな可愛ええ子に褒められると照れてまうよ…」

「なんやおっちゃん、俺らだっていつもべた褒めしよるやろ!」

「それとこれとは別や!」


がはは!
と豪快に笑うおっちゃん
私そんな可愛くないけど喜んでもらえてよかったし私も美味いラーメン食えてwin-winやな!


「ご馳走様でした!」


お皿は空っぽ
全部飲み干してしまった

もうそれくらい美味しくて、絶対また来ると心に決める

侑もちょうど食べ終わったみたい


「じゃおっちゃん、会計頼むわ」

「おう!」

「えっあ、ちょっ…!」


侑が手早く会計を済ませてしまう


「あかんよ、侑っ、」

「ええから素直にありがとって言っとけ」

「っでも、」


向けられた優しい笑顔は、私の抗議する気を削いでしまう


「…ご馳走様、ありがとう」

「ん、素直でよろしい」



.

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作者名:観月 | 作成日時:2020年9月27日 9時

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