顔面トス*゜ ページ24
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「芽ってこんな小さいんやなぁ…」
「でも可愛ええやろ? これが花咲かすなんてすごいと思うんよ」
「…なんか、」
「ん?」
「…いや、なんでもない」
家に帰る前に寄ったのは、いつもの花壇
水やりと雑草を抜いて、そして少しだけ愛でる
なぁ見て、これがあんたらに願掛けした人や
かっこええやろ?
どうか、叶えてください、宜しくお願いします
「…うん、待たせてごめんな、もう終わったから行こ」
「おう」
まさかまさか、侑と一緒に帰れる日が来るなんて思ってもなかった
でも隣を歩いているのは確かに侑
夢じゃない
「なんか変な感じや」
「何が?」
「俺も家こっちやから。隣にAがいるの不思議な感じすんねん」
「…ええ?!」
ってことは
通学路一緒ってこと?!
「もっと早く知っとればなぁ、」
「え?」
「お前ん家にイタズラできたのに」
「やめろや」
なんでこいつはこうも…
空気を壊すのが得意なんやろか…
「じゃあ、5時半くらいに迎えくるから支度終わらせとけよ」
「え?」
「また後で」
別れ際の侑の一言
…迎えに来る?
え、
待って今日どうした、私明日にでも死ぬんか?
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作者名:観月 | 作成日時:2020年9月27日 9時