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顔面トス*゜ ページ15

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…と、意気込んだものの
これと言って切り出すタイミングがなく、だらだらと過ごすうちに今日は…


「絶対優勝な」

「せやね、頑張ろうや」


…球技祭本番になってしもた
なんとなくモヤを残したままとか、集中出来るやろか


「A、ほら、こっち来ぃや。円陣やるぞ」

「あ、うん、すまん」


呼ばれてみんなの輪の中へ
侑が私の肩に腕を乗せた

…腕を乗せた??


「えっ、な、なんで私ここなん?!」

「あ? 俺の隣は嫌か、そうか」

「いやちゃうけど!!」


むしろめっちゃ嬉しいけど!!
緊張で心臓飛び出てまうわ!!!


「もぉほら、めんどくさいからええやろこれで」


ばっくんばっくん

ほんとに心臓飛び出てこないやろか
顔が近い
かっこいい

やばい、持たんわこんなん


「2組ーッ、ファイッ!」

「おおーッ!!」


みんなで一緒に円の中で足を踏み出す

重たい音に目が覚めた


___ぱんっ!


「ッ痛!!」

「ま、気張らんと楽にやったらええ。Aはちゃんと上手いから大丈夫や」

「ちょ、力加減せぇよ、」

「固くなってんの知っとるんやぞ。リラックスせな」


侑に背中を叩かれた


普通に痛いし、

緊張しとるんは侑、あんたのせいや…!


この鈍感…!




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作者名:観月 | 作成日時:2020年9月27日 9時

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