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顔面トス*゜ ページ13

.



「ほい」

「…え?」


手渡されたのは"地理"と表紙に書かれたノート

…え、なんでや?

本当に意味がわからなくて侑の手元を凝視した


「思ったより爆睡しとったからノート取っといてやったんや」

「え、見せてくれんの?」

「いつも写させてもろてるし今日くらいええわ」

「…ありがと」


ちょっと混乱
寝起きにこれはどゆことや
なんかのドッキリとか夢とかちゃうよな?

パラパラとノートをめくっていく


「字、きったな!!」

「文句言うな」

「いやでもこれ私読めんわ!」


楔形文字?
いや、象形文字?
むしろ日本語ではない??

どないしたらこんな汚い字が書けるんや…
…いや待てよ、でもじっくり見れば読めるような気も…


「じゃ他のやつに借りろや」

「待って! ごめん! 貸してください!」


せっかく侑が優しいんだ
ここでノートを返したら一生後悔する気がする

侑の字
それだけでドキドキしてしまう私は重症やろか



.

顔面トス*゜→←顔面トス*゜



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作者名:観月 | 作成日時:2020年9月27日 9時

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