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顔面トス*゜ ページ11

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「スパイク決まんのはええけど」


ギクッ

肩越しにかけられた声に身体が強ばった


「サーブもちゃんと出来んと意味ないで」


私はとある壁にぶち当たっていた

なんで皆あんなに飛ぶんや、普通に考えて女子の筋力で言ったら5m飛んだらええ方やろ?
9mなんて越すわけないやん…

打っても打っても、ネットに阻まれるサーブ

同じチームの女の子も苦戦を強いられていた


「ええか、サーブのコツはタイミングと当てる場所や」


えっ

ちょっと、待って?


「手のココ。平やない。女子は手首の付け根に当たれば飛ぶ子が多い」


侑が私の手を触ってる


「んでフォームはこう…。自分の腕伸ばしていちばん高いとこで打てばええ」


しかも距離、近っ…?!


「ちゃんとネットの向こう側を見て打ってみ」


説明ほとんど頭に入ってこんかった!!
侑のアホ、ほんっと心臓に悪いわ…!

ほとんどヤケクソで打ったサーブは、ちゃんとネットを越した



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顔面トス*゜→←顔面トス*゜



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作者名:観月 | 作成日時:2020年9月27日 9時

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