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「あ、惜しい」
「これなかなか難しいじゃないですかっ」
私の背中には及川さん
手にはスマホ
さっきの雰囲気はどこへやら、お腹に腕を回されて抱きしめられているというのにあまり緊張しない
ゲームでもしよっか、と誘ってくれて素直に乗った
私は常に苦戦を強いられている
「パズルゲーム苦手なの、意外かも!」
「こういう系はどうもダメなんですよね…」
私の方に顎を置いて、手元を凝視
何度もGAME OVERと表示される画面を恨めしく思う
「大丈夫だよ、そんな所も可愛いから」
突然耳元で呟かれた言葉は私の体温を簡単に上げさせた
お腹に回って腕の力が少し強まって、私の肩に頭を埋めてゆっくり息を吸われる
だいぶ、くすぐったい
「あーもう、どうしよう」
「何がですか?」
「俺今、幸せ者すぎる」
横を見ると、頬を紅く染めてとても嬉しそうな及川さんの顔
いつもの笑顔と少し違う、気の抜けた優しい笑顔に私の心臓はまた跳ねた
「私の方が、絶対幸せです」
ただの照れ隠し
顔を少し逸らすと大きな手で強制的に戻された
綺麗な瞳と目が合う
「じゃあ、世界で一番幸せなカップルだ」
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観月(プロフ) - アキさん» 大丈夫ですありがとうございます!!!そう言っていただけるともっと更新頑張れます…! 本当にありがとうございます!! (2020年10月7日 20時) (レス) id: d67a3f96a5 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - コメントさせてもらっても大丈夫でしょうか。このお話大好きで更新通知が来るたびワクワクしています^_^ありがとうございます (2020年10月7日 16時) (レス) id: 91cac48c4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:観月 | 作成日時:2020年10月4日 17時