牛島若利の妹 "でした" 。４【及川徹】

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「及川さん！ ラストもう1回組みたいです！」

「まだそんな元気あんの？！」


また少し休憩を挟んでそう申し出たけど、元気が有り余っているのは私だけのよう

試合は出来ないけどトスなら上げてあげると言ってくれた


やっぱり、及川さんのトスは打ちやすい
何本か上げてもらって、私の身も心も大満足


「いっ…たい痛い痛い！！」

「文句言うな」

「国見の鬼！」

「もっと強くしていいんだ」

「ごめんなさい！」


クールダウンもして、今はストレッチ中
容赦なく背中を押されて、筋が切れそう

及川さんも岩泉さんに背中を押してもらっていて、向こうからも悲鳴が聞こえる

うちのスパイカーは手加減というものを知らないらしい


「やっぱりバレー上手かったんじゃん」

「…それに関してもごめんなさい」

「別にいいけど。俺には昔のこととか関係ないし。目の前にいるAが俺の中のAだから」

「…ありがとう」


深くは聞いてこない岩泉さんと国見には感謝しかない
及川さんの笑顔につられて、私も笑った



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