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「あのっ、」
「ほら、Aも手伝って!」
私の言葉を遮る及川さんの手元は忙しなく動いている
何をしてるって、学校に着くなり体育館に向かってネットを張り始めた
ジャージを脱いで、サポーターをつけて、お気に入りのシューズを履いて
久々に身に着けた私の相棒たちはよく体に馴染んでくれた
「っよし!」
及川さんの声が体育館に響く
しっかりと張られたネットが私を待っているような気がした
ボール籠を持ち出してきた及川さんは、早速ひとつ手に取って私に投げてきた
反射でキャッチすると笑われる
「なんで取るの! ほら、パスしようよ」
「は、はい」
困惑しながらも、及川さんにボールを投げた
綺麗に返ってくるパスをいきなり打つ
久々の感覚、コントロールは落ちていない
リズム良く展開されるマンツーマン
だんだん楽しくなってきて、強打だけじゃなくフェイントも入れてみたり
及川さんも打ってくれて、腕に響く重さが心地良い
そうしていると、突然体育館のドアがガラッと開いた
思わず手が止まる
びっくりして音のする方を見ると、そこに居たのは
「岩泉さん?! 国見?!」
やる気に満ち溢れた岩泉さんと、心做しかだるそうな国見
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観月(プロフ) - アキさん» 大丈夫ですありがとうございます!!!そう言っていただけるともっと更新頑張れます…! 本当にありがとうございます!! (2020年10月7日 20時) (レス) id: d67a3f96a5 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - コメントさせてもらっても大丈夫でしょうか。このお話大好きで更新通知が来るたびワクワクしています^_^ありがとうございます (2020年10月7日 16時) (レス) id: 91cac48c4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:観月 | 作成日時:2020年10月4日 17時