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「顔色微妙に悪かったし。保健室の先生からちょっとだけ聞いたし」

「う…」


普段から女の子にモテる及川さんはそういう変化にも敏感なのか…
というか敏感だからこそモテを助長してるのでは?
なんて考えが一瞬過ったけど


「ありがとうございます…」

「なんでもするから! 今日は無理しないで」


敢えて体調不良という言葉を使ってくれて有難かった
察せる男、なかなか怖いかもしれない

ドリンクの継ぎ足しのために、水道に向かう

ただ、さっきは収まっていたお腹の痛みが再発してきそうだった
痛みに波のある私は、いつ動けなくなるような痛みが襲ってくるか分からない

急に、内蔵が締め付けられるような鋭い痛みが身体を走る

足の力も抜けて、蹲るようにその場に崩れた

冷や汗と脂汗が額に滲む
ギリギリと締め付ける下腹部の痛みは強めるばかり


「っAちゃん?!」


焦りを含ませた声色
この声は


「お、いかわ、さん」

「どうしたの、大丈夫?!」


なかなか戻ってこないと様子を見に来たら、途中で座り込んでいた私を発見、という所だろうか


「保健室行こう、」


コクコクと首を縦に振るも、立ち上がれないこの状況
そんな私を見兼ねて


「…ちょっとごめん!」

「っ?!」



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作者名:観月 | 作成日時:2020年9月27日 21時

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