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「こんな日に限って…日直…」
蛍への返事をして数日後の朝、日直だということをすっかり忘れて担任にこってり絞られた上、罰として居残って雑用をさせられていた
練習試合が控えてるから、早く部活に参加したいのに…
教室の隅から隅まで綺麗に掃除しろなんて、担任も鬼すぎる
「…なにやってんの」
「っうわっ?!」
部活はもうとっくに始まってる時間だから、誰かが来るなんてことは考えていなくて
背後から急に降ってきた声に肩をビクつかせた
「ああ、今日日直だったの忘れてたんだっけ」
「うるさいなぁもう…」
野次を入れてくる国見と、せっせと黒板の掃除を進める私
というか、国見は何しに来たんだろう
「何か忘れ物?」
「うん」
「じゃあさっさと持っていけば?」
「まだ終わらなそうだからいい」
「は…?」
国見が何を忘れたのかさっぱり分からない
探し物をする様子もなく自分の席に座った
「部活は…?」
「大丈夫、ちゃんと許可取ってきたから」
「サボり魔め…」
大きな欠伸をする国見に少し苛立つ
邪魔しに来ただけなら早く部活に行って欲しい
6限目の授業の黒板のまま、放置されている
それなりに身長があるといえども、1番上の部分までは綺麗に消せない
「あーもう…!」
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作者名:観月 | 作成日時:2020年9月27日 21時