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「い"ッ…て、」


着替えてきた私は、いつものように外の水道でドリンクを作っていた
暑くなってきたからと、ドリンクサーバーも引っ張り出してきて作るドリンクの量は段違い

作ったはいいものの、サーバーはともかくいつも持てているボトルのカゴですら持ち上げられない

お腹周りだけじゃなく、腰の痛みが酷い

持ち手を掴んで力んだけど、やっぱり腰が痛くて持ち上げられない…

どうしよう、早く運ばないと
もう部活が始まってしまう


「Aちゃーん、ボトルまだー?」

「ごめんなさい! ちょっと待ってください!」


仕方ないから、カゴではなく数本ずつ手で運ぶことにした
往復する量が増えるけど持てないならこっちの方が早い


「あれ、カゴは?」

「あー、はは、」


及川さんに不思議そうな目で見られる
だけどすぐにハッとして


「バカ! なんで早く言わないの!」

「えっあ、及川さん?!」


ずんずんと水道に向かっていって、カゴもサーバーも持ってしまう
まさか選手に、それもキャプテンにやらせるなんてと慌てて止めた


「いやっ、私がやりますって!」

「朝からお腹辛いんでしょ?」

「へ」



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作者名:観月 | 作成日時:2020年9月27日 21時

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