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最初は慣れない部分もあってあたふたしていた仕事も
1週間も経つとどれもスムーズにこなすことが出来るようになっていた
「A、ちゃんと水分取ってるか?」
「大丈夫ですよ〜、岩泉さんこそ気をつけてくださいね?」
「おう。だけど無理はすんなよ」
手の空いた時に、こうして必ず体調を伺ってくれる岩泉さん
会話の最後にはいつも、頭に軽く手を添えてくれる
まるで、"お兄ちゃん" のよう
私の心の奥底にしまった記憶が、ズキンと痛んだ
「Aちゃんっ、ドリンクちょーだいっ」
「はーいどうぞ!」
走ってきた及川さんにボトルを渡す
練習量が半端ないから、汗の量も水分補給の量も多い
でもみんなそれぞれの体調管理はしっかりしてくれていて、悪い時は悪いってはっきり言ってくれるから特に心配はしてない
「にしても今日暑すぎない?」
「この時期にしては気温高いらしいですからねー」
「Aちゃんもちゃんと休みながらやってね?」
「はーい」
唯一のマネージャーってここまで気にかけられるんだな
及川さんや岩泉さんだけじゃなくて、部のみんながちょこちょこ声をかけてくれる
なんだか少し、くすぐったい気持ちだ
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作者名:観月 | 作成日時:2020年9月20日 14時