検索窓
今日:6 hit、昨日:4 hit、合計:209,328 hit

26 ページ26

.



「じゃあAちゃん、ゆっくり身体休めてね」

「はい! お疲れ様でした」


及川さん、岩泉さんと別れる
鍵を開けて家の中に入った

もうくったくたどころじゃない
体力的に疲れたのはもちろんのこと、ずっと精神的にもキツかったから…

こうなることを予想して夜ご飯を作り置きした私、偉い

汗と疲れを一緒に流すようにお風呂に入って、テレビの音を聞きながらご飯を食べた


課題も特になく、心に余裕をもってベッドに寝転ぶ

ふと、部屋の隅のバレーボールが視界に入った

おもむろに手に取り…


「…はは、下手くそ」


座りながらオーバーハンドパス
軌道の安定しない直上パスに自嘲が零れる


天才だの、怪童だの



「…なんで、若にだけ」


私のその呟きは夜の空気に溶けていった


にしても、英太も覚も何一つ変わってなくてびっくりした
顕著に変わったことといえば体格と身長くらい

中身や顔や話し方は幼い頃と変わらないまま


…若も、変わっていなかった


やっぱり、嫌いだ




.

27→←25



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.6/10 (128 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
269人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:観月 | 作成日時:2020年9月20日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。