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お互いに挨拶を交わす
結果は、どのセットもデュースに持ち込んで負け
あと2点の差がどうしても詰まらなかった
みんなにタオルやボトルを渡して、スコアブックをまとめる
今日はみんな、調子は悪くなかった
むしろ、いつもより良い
良い所まで行って負けてしまうのはきっと、これが力量の差なんだろう
「あの」
「っはい!」
書き込みに夢中になっていて、後ろに立つ人の気配を察せられず思わず声が裏返る
この声は多分
「え、えっと…?」
「ごめん、驚かせたかったんじゃないんだ。これ青城のだろ?」
「あ…ありがとうございます!」
やっぱり英太だった
渡してくれたのはどこにでもありそうな真っ白いタオル
国見と名前が書かれているのを見て、届けに行った
「国見、これ」
「…あれ、どこにあった?」
「白鳥沢の人が持ってきてくれた」
ちょうどタオルを探していたらしい
英太を指差すと速攻でお礼を言いに行ってすぐ帰ってきた
「そろそろ出るよ、忘れ物ないか確認して」
最後に挨拶をして、体育館を出る
私も、白鳥沢の人達に軽く会釈をして最後に体育館を出た
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作者名:観月 | 作成日時:2020年9月20日 14時