今日:12 hit、昨日:4 hit、合計:209,334 hit
小｜中｜大
22 ページ22
.
若も私に、多くの不満を抱えていたらしい
仲の良かった兄妹の心がどんどん離れていって
もう修復できない溝になりかけていた時
両親が離婚した
牛島家の長男として、母方の家に残された若
私は家には必要とされなくなって、父親について行った
特に波風も立たず成立した離婚
私と父は今の家に引っ越してきた
ちょうどその頃、父の仕事に転機が訪れる
俺、海外で仕事をする
そう言って、バレーボール関連の仕事をしに海外へ飛んだ
毎月送られてくる充分すぎるお金
無知から身につけた家事全般
私の生活は文字通り一変した
部屋の片隅にある、バレーボールとシューズを捨てられなかったことは除いて
バレーが上手くならない自分のことが嫌いでも
バレーボールは嫌いになることは出来なかった
今でもたまに、無性に身体を動かしたくなる
黒を基調に、赤のラインが入った私の一番お気に入りのシューズ
幾度となく使って、練習して真っ黒に汚れたバレーボール
私に、才能はなかった
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 269人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：観月
| 作成日時：2020年9月20日 14時
