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「っえ?」
「おっはよ〜」
「な、なんで…?!」
「コイツが朝もって聞かなくてな…急にスマン」
玄関のドアを開けると、そこには及川さんと岩泉さんの姿があった
予想外すぎる出来事に目をぱちくり
「さ、行こ行こ!」
「あっ、は、はい」
及川さんに急かされて、慌てて玄関の鍵を閉めた
2人とも、不思議そうな顔で私を見る
「…な、なんか変なところありますか?」
「お家の人いるのに鍵閉めて出るんだな〜って」
及川さんの言葉に頷く岩泉さん
そういうことか、確かに普通に仕事をしててもこの時間帯はまだ朝の支度をしている家庭が多いはず
「家には、私一人なので」
「…は、一人暮らしなのか?」
「そういう訳じゃないんですけど…」
親の仕事の都合で
と適当に誤魔化す
あまり詮索はされたくない
「ってことは兄弟とかもいないんだな」
何気なく発された岩泉さんの言葉に胸がズキンと痛む
そんな心の傷をまた無視して、咄嗟にいつもの笑顔を作って答えた
「ええ、一人っ子なんです」
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作者名:観月 | 作成日時:2020年9月20日 14時