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「っえ?!」
少し、指先が軽く触れた
その瞬間手を掴まれてそのまま抱き寄せられた
「か、影山くっ…?!」
「…なんか、我慢できなかった」
ここ、外なのに…!
そんな私の主張は無視されて、しばらく抱きしめられていた
最後に腕の力を少し強められて、解放される
「あ、あの」
「可愛すぎんだよ」
「は?」
影山くんの口からは絶対出てこなそうな言葉が出てきた
「…ずっと、手繋ごうとしてただろ」
「ば、バレてたの?」
影山くん曰く、手を繋ぐタイミングをずっと伺っていた私が可愛く見えて仕方なかったらしい
そんなこと思ってたんだ…、というか気付いてたなら繋いでくれればいいのに!
「可愛かったAが悪い」
「な、なにそれ…」
可愛い可愛いって言葉がぽんぽん出てきて戸惑う
影山くんはそういうこと言わないと思ってたから…
「恥ずかしいから、可愛いって言うのやめて…」
「ホントのこと言ってんだから別にいいだろーが」
「…影山くんってストレートなの?」
「どういうことだよ」
嘘をつくとか
お世辞を言うとか
そういうことが出来ないってわかってた
だけどいざストレートにばんばん言われるとやっぱり…
恥ずかしい
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作者名:観月 | 作成日時:2020年9月15日 5時