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今日一日、緊張してまともに話しかけられなかったけど
帰りはいつもみたいに送ってくれるらしく…
「…おい」
「う、うん?」
だけど声低っ
怖いくらい声色が低くてびっくりした
「あんま月島に触られんなよ」
「…うん?」
「ッだから」
蛍に触られたところを上書きされるように
優しく撫でられた
「へ、ちょっ、」
「うるせぇ」
「わっ」
かと思ったらわしゃわしゃとかき混ぜられて
髪がボサボサ
影山くんの顔を見上げるととても満足そうな顔をしていた
「…影山くんってヤキモチ妬くんだね」
「あぁ? ヤキモチじゃねーよボケェ」
「そっかごめんごめん」
からかうのはやめておこう
本心では、ヤキモチ妬いてくれてちょっと嬉しかったのは内緒
いつもクールでかっこいい影山くんの可愛い一面が見れて、また一層惹かれてしまう
「…んだよ」
「なんでもなーい」
「言えコラ」
「やだ!」
めちゃくちゃ愛おしく見えたのは、私の心の中にずっと閉まっておこう
たぶん、口に出したら照れて怒る気がするから
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作者名:観月 | 作成日時:2020年9月15日 5時