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「え、牛島?」

「……」


私の腕を引っ張ったのは他の誰でもない、牛島
ぐいっとされたまま何も喋らない

それを見た及川はいいこと思いついた、なんて顔をして


「へぇ…。Aちゃん、お願い! 後でホントに連絡先教えて!」


まあ…うざいしチャラいけど、悪い人じゃないのはわかったし…


「いいよ」

「駄目だ」


答えた瞬間牛島が割り込んできた
…いや、なんで?


「ウシワカちゃん、それはウシワカちゃんが決めることじゃないよねー?」

「……」

「牛島? どうしたの?」

「…なんでもない」


不機嫌そうにそう言うと、ぱっと私の腕を話して白鳥沢の輪の中に戻って行った

なんで急にイライラしてるんだろ
理由がわからないまま、青城のみんなにボトルを配って、私も私の片付けに集中した


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「ありがとう! 今度デートにでも誘うね!」

「はいはい」


約束通り及川とLINEの交換をして、青城は帰っていった
牛島は相変わらず不機嫌そうで、いつもより声のトーンが低い


「ねえ、ホントにどうしたの?」

「…なんでもない」

「さっきからそればっかり」


変な牛島…



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作者名:観月 | 作成日時:2020年9月3日 17時

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