検索窓
今日:1 hit、昨日:22 hit、合計:63,210 hit

*8 ページ9

.



「…腕、どうしよ」


ひとりぼっちの脱衣所に私の声が溶けた
誰に拾われる訳でもないそれは空気に消えて


「…でも取らないと洗えないしなぁ」


罪悪感がすごいものの、私は渋々それを取った


-----


「っはー…お布団最高かも」


もう後は寝るだけ
その状態にして、眠くなるまでスマホと戯れることにした
勉強なんてやる気にならないし

そんなこんなでしばらくぐーたらしていたら突然ドアをノックされた


「っはい?!」

「わり、驚かせるつもりじゃなかったんだけど」

「黒尾先輩?!」


ドア越しに聞こえたのは他の誰でもない、黒尾先輩の声


「中入っても大丈夫?」

「…5分待っていただけますか!!!!」


やばい、緊急事態
とりあえず着替え類は全部カバンに突っ込もう
あとその辺のグチャグチャにしてしまった私の暇つぶしたちもカバンに入れなきゃ

待って髪梳かさなきゃやばい、こんなボサボサ頭で黒尾先輩に会うとか無理


「お、お待たせしました…、え?」

「…なんかすまん」


ドアを開けると、そこには救急箱を持った黒尾先輩が立っていた
…たぶん、黒尾先輩
いやでも声は黒尾先輩だし本人だよね…?


「その髪は…」

「いつものあれは寝癖だから!」

「寝癖であんなになるんですか?!」

「髪の話はいいんだよ! …やっぱ放置してたなー」


ちら、と見られて何も言い返せない
先輩は部屋に入るなりまた私の腕の治療をしてくれた
お風呂上がりの黒尾先輩は、また別のかっこよさがあってまた惚れてしまった


「まあ腕は自分じゃ出来ないしな」

「でももう痛みもないので…」

「痛かったんじゃん」

「うっ…」



.

*9→←*7



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (79 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
431人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 黒尾鉄朗
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

観月(プロフ) - みゆさん» 推し一緒ですね…! いやいや神様だなんて! わあああありがとうございます(泣) (2020年8月25日 19時) (レス) id: d67a3f96a5 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - おお…!次は黒尾さん…!赤葦といい国見ちゃんといい、たくさん私の推しでやってくれるなんて…観月さん!あなたは神ですか…?!このシリーズ&観月さんが書くお話大好きです! (2020年8月25日 17時) (レス) id: 449ab25172 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:観月 | 作成日時:2020年8月23日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。