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「…量、えげつな」
もうそれしか言えない
目の前にあるのは食材の山
…これ1人で作るって嘘でしょ
合宿のご飯って想像以上に多いみたい
うだうだ言ってても仕方ないので早く取り掛かろう
今日のメニューは野菜炒めに唐揚げ
そして大量のお米
品数は多くはないけど、量が多いからもう大変
「ッ熱!!」
…やっちゃった
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「うわーっ美味そう!!」
練習が終わった皆が続々と食堂に入ってくる
私はと言うと食材との格闘で体力がそこを尽きてぐったり
「あれ、腕どうしたの?」
黒尾先輩に話しかけられるの、未だに慣れない
かっこいいしどうしても意識しちゃうから
「大したことないので大丈夫ですよ?」
「いや馬鹿なの? これはやばいって。こっち来て」
黒尾先輩に手を取られる
私の心臓はやっぱり早くなった
その手を取られたまま食堂を出てしまう
「どこ行くんですか?!」
「医務室」
問答無用で連れていかれて、座らされる
黒尾先輩は救急箱を取り出して
「ほら、腕出せ」
「あ、ちょっ…」
隠していた腕を取られて
赤く腫れたそれが露になる
「これで痛くないわけないだろ…火傷だな」
「ご、ごめんなさい」
腕を見られて、触られて
緊張もするし恥ずかしいし申し訳ない
治療されているだけ
自分にそう言い聞かせて、じっと我慢する
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観月(プロフ) - みゆさん» 推し一緒ですね…! いやいや神様だなんて! わあああありがとうございます(泣) (2020年8月25日 19時) (レス) id: d67a3f96a5 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - おお…!次は黒尾さん…!赤葦といい国見ちゃんといい、たくさん私の推しでやってくれるなんて…観月さん!あなたは神ですか…?!このシリーズ&観月さんが書くお話大好きです! (2020年8月25日 17時) (レス) id: 449ab25172 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:観月 | 作成日時:2020年8月23日 17時