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「…え、赤葦先輩なんで？」
「いや、試合したあと見失って探したらここにいるって言われて」
「え、いや、そうじゃなくて」
バスケ部の子は全員驚いて私の後ろに隠れてしまった
そりゃそうだ、こんなかっこいい人が急に来たら誰だって緊張するに決まってる
「それにしても介護されてるみたい」
「介護？！」
ただ赤葦先輩のその言葉にみんなブハッと笑いを堪えられなかったらしくて
「ちょっとなんで笑うの？！」
「っごめ…、ふはは…！」
ずっと後ろで肩を震わせるみんなを見て少し恨めしくなった
「バスケ上手いじゃん、次も頑張れ」
「っわ、ありがとうございます」
最後に頭をぽんぽん、とされて赤葦先輩は友達のところに戻っていった
「A…私らも応援するわ…」
「試合一緒に出るじゃん？！」
「違う…恋の方…」
「はっ？！」
一部始終をコソコソっと見ていたみんなにそんなことを言われて
顔に一気に熱が集まった
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作者名：観月
| 作成日時：2020年8月14日 15時
