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人のいない学校というのは静かだ。
夕日が差し込む廊下をうつむきながら歩く。
私の足音以外は聞こえない。
突然、体が硬いものにぶつかった。
「あ、すまない！…ってAじゃないか」
顔を上げれば見慣れた顔がそこにあった。
「カラ松君…。
ごめんね、最近演劇部いけなくて」
「いや、大丈夫だ。
なあ、A。お前顔色悪くないか？」
私の顔をまじまじと見る視線に耐えられず、
うつむいてしまう。
「そんなことないよ、大丈夫。気遣ってくれてありがとう、カラ松君」
カラ松君。同じクラスで同じ部活の友達。
友達っていっていいかはわかんないけど。
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ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名：水月星 | 作成日時：2017年8月21日 1時
