台本には無い話続編 (ページ18)

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第１４話ページ18

ーマネSideー

俺の両親は、
父が医者で、
母は看護師だった。

そして、
すごく秀才な、
「弘樹」という５歳上の兄がいた。

小さい頃から、
比べられて生きてきた。

俺は、
勉強が出来ないから。
出来るのは運動くらいだったから。

両親は、
兄の事をすごく気に入っていて、
小さい頃から、
兄ばかり可愛がっていた。

「どぅして弘樹は出来て、貴方は出来ないの」

そんな言葉が、
毎日のように頭上から降りかかって来る。

いつでも、
何をしても、
どんなに良い事をしても、
「それくらい出来て当然」
と言われた。

毎日、
親と顔を合わせるのが、
イヤでイヤでしょぅがなくて、
大学受験の時に、
一人暮らしを始めた。

そして、
一人暮らしを始めて１年後、
もぅとっくに医師免許を取得していた兄が、
交通事故で亡くなった。

不思議と、
一滴の涙も出てこなかった。

「家に帰って来い」と、
父に言われた事もあったが、
でもやっぱり、
兄と比べられるのは目に見えていたので、
一人暮らしの生活に戻った。

大学を卒業して、
ある収入の良い会社に就職する事になった。

でも、
ある日突然、
首を切られた。

後で同じ会社に務めていた友達に聞いた所、
「会社の経営状態が悪化していて、社員の首を切るしかなかった」
というのが理由だったのだが、
上司は教えてくれなかった。

俺は、
「何かクビにされるような事をやらかしたんだ」
と勘違いし、
だんだん家に居る日が増えた。

そんな生活も、
だんだん苦しくなってくる。

貯金が底を尽きてきたのだ。

でも、
親からの仕送りなど無いので、
自分で働いて稼ぐしかない。

「そろそろ本気で仕事を見つけないといけない」

そぅ思った俺は、
雑誌に載ってあった電話番号に、
おもむろに電話した。

そして、
出会った仕事が、
関ジャニ∞のマネージャー。

それが、
今から８年ぐらい前の話。