失敗ですドさん ページ20
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『はぁ……ありがとう。ドさん』
私たちは、あの2人が後ろに見えなくなった瞬間、お互いの手を離した。……気まずいよね、うん。
｢あー、うん。楽しかった｣
そりゃあ、楽しかったでしょうね。ドさんの顔、活き活きしてたもん。もう、イタズラをしてる子供のような顔だったからこっちまで同じテンションになりそうだったよ〜。
……でも。
『……ドさん？』
｢ん？｣
『あのさ。……やっぱりこの作戦意味無いんじゃない？』
ドさんに協力してもらったのに、こんなこと言うのは申し訳ないけど。
この作戦で、分かってしまったんだ。やっぱりチャニョルは私になんて興味が無いってこと。だって、私がドさんと居たって普通そうにしてたし……ドさんが変なことを言っても、笑顔だったし。
この作戦を続けてると、チャニョルじゃなくてさ、私が痛い目見ちゃう気がするんだよね。
現に今、この作戦を実行したことでチャニョルの本当の気持ちもわかってしまって、希望がなくなってしまったわけだ。
……でも本当に酷いよね。
気持ちがないのに付き合うなんて、
相手を期待させるだけなのに。
さんざん振り回しといて、酷いよ……。
私とチャニョルは、手を繋いだり、キスしたり。それだけの関係だった。
私はなかなかその後に行けなくて悩んでいたけど、今となってはチャニョルみたいな男に初めてをあげていなくて良かったって思う。
チャニョルにとっては、こんな関係は彼氏彼女という名前だけのものだったんだろうな。
｢……なに泣いてんの｣
『えっ』
私は、気づけば涙を流していたみたいで。
チャニョルの笑顔を思い出す度に、目の前が滲む。
私はもう、あの笑顔を前みたいに幸せな気持ちで見つめることは出来なくなってしまった。……私が、あの時チャニョルに忘れ物を届けに行かなければ。私がもし2人の関係に気づかなかったなら。
私はまだ、チャニョルの笑顔を近くで幸せな気分で見れたのだろうか。
｢え、ねえ、やめてよ｣
『っ、ドさ、ん……ごめん、なんだこれ、とまらねーし……っ、』
制服の袖でゴシゴシとめを擦るけど、視界は相変わらず滲んだまま。 私が暫く泣き止まないと悟ったのか、ドさんは私を近くのベンチに座らせた。
『ごめんなさい、ドさん……っ、ごめんっ』
｢……泣き虫。｣
そう言って、ドさんは私が泣き止むまでずっと、私の背中を摩ってくれていた。
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巫づき。(プロフ) - (名前)さん» そういっていただけると嬉しいです。ぎょんちゃんと結ばれるかどうかはまだ定かではありませんが……これからも更新頑張ります。応援してくださってありがとうございます。 (2017年5月21日 23時) (
レス) id: e0acf4d077 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - ぎょょょょんちゃゃん、結ばれて大好きだよぎょんちゃん←、とっても楽しみにさせてもらってます！更新頑張ってくださいね！応援してます。 (2017年5月20日 9時) (レス) id: 8c96ab4e12 (このIDを非表示/違反報告)
巫づき。(プロフ) - どらえるもんさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。更新頑張りたいと思います。楽しみにしていてくれると嬉しいです。ありがとうございます。 (2017年5月20日 7時) (レス) id: e0acf4d077 (このIDを非表示/違反報告)
巫づき。(プロフ) - hanuluさん» そう言って貰えると嬉しいです。ありがとうございます (2017年5月20日 7時) (レス) id: e0acf4d077 (このIDを非表示/違反報告)
どらえるもん(プロフ) - ギョンちゃん最高〜。悪者を懲らしめてくれてありがとうって感じです。かなり、はまってしまいました。更新も大変だとおもいますが、頑張ってくださいね。楽しみにまってますね。 (2017年5月15日 22時) (レス) id: d7b5ca1c96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巫づき。 | 作成日時：2017年5月1日 23時
