＊ 伝説 の 女 ＊ [ EXO,BTS ]

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｢ 元芸能人の今 、という企画で取材に参りました!! 取材させてもらいたいのですが 、 せめて顔を見せてくれませんか 〜 ？ ｣


｢ すみません 。 顔は見せたくありません 。 ｣



声を聞いた瞬間 。
確かにこれは …… Aさんだ 。
ずっとファンやって来た俺をなめんな ( ？ )


Aさんは 、 ずっと断ってる 。
そりゃあそうだろうな 。
芸能界にいた頃も 、 顔すら見せてくれなかった 。
だけど …… 記者も記者で 、 粘り強い 。
どんな訓練をしたら 、 こんな辛抱強くなるのだろうか 。




｢ じゃあ 、 せめて …… 取材を ｣
｢ …… はい 。 ドア越しでいいなら 。 ｣




きょ 、 許可が降りた …… !!
思わずつばを飲み込む 。
皆だって 、 ちゃんと見てる 。 その目は全部真剣な顔 。

そりゃあ 、 そうだ 。
だって あの A 。
気にならない人なんていないだろう 。
俺は A さんのファンだった 。
みんなも 、 A さんのファンだった 。
そして …… 今も 。




｢ 今は何してるんですか ？ ｣
｢ バイトです 。 生きてます 。 ｣


｢ …… どうして 、やめたんですか ？ ｣
｢ ノーコメントです ｣


｢ …… ファンでした …… っ 、 ｣
｢ …… ありがとうございます 。 ちょっと …… 、 泣かないで下さいよ 。 ｣


｢ 応援してます …… っ 。 いつか戻ってきてください …… ｣
｢ どうでしょうね 。 でも …… ありがとうございます 。 ｣





…… たった数秒の 、 映像 。
だけど胸に刺さるものがあった 。
…… だれもがAさんの復帰を待っている 。 それは俺も 。
だけど …… Aさんを見る限り 、
もう芸能界に入る気はないだろう 。


この映像を見てから 、 部屋中がなんとも言えない空気になった 。
…… だれも何も喋らない 。
そんな沈黙を破ったのは 、 ベクヒョンだった 。




BK ｢ なぁ 、 この記者凄いな !! ｣

｢ え …… ？ ｣

BK ｢ だってこの人 、手がかりなしに家までこぎつけたんだろ ？ チョ ー すげ ー よ !! ｣

CY ｢ 確かに 〜 。 有名だから 、視聴者が家を特定するのも時間の問題だな !! ｣


｢ …… 可哀想に 。 ｣

XI ｢ 今 、そっとしておいて欲しいだろうね 。 ｣


そりゃそうだ 。
記者のファンにだって 、 あんな態度をとったんだ 。
ただの熱烈なファンだったら もっと嫌だろうな 。



なんて思ってると 、 チャンベクが変なことを言い出した 。


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