･ 10話 ページ10
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ライブ当日。
私の席は幸運なことに、EXOの人たちが歩いてくる通路の目の前だ。 まぁ、通路があるだけで本当に歩いてくるとは限らないけど。
それに私の場合はチャニョル以外には何されても関心はない。
それにしても、あの日は本当に恥ずかしかったなぁ。あのあと、その話をハルにするとハルは大笑いだった。
しかも｢芸能人の車じゃない？｣なんて怖いこと言ってくるし……。
それが本当だったらどうするのよ……
もう恥ずかしくて外でメイクをするという行為は絶対にしないことにきめた。というか絶対に家でメイクをしてから外にでよう。と。
今はその固い意志は守られている。
この先も忘れることがなければいいけど。
そんなこと考えてると、会場がざわつき始めた。そろそろかな。なんて思ってる電気が消えた。
あぁ……愛しのチャニョルさん、やっと会えるのですね！嬉しくて死んじゃいそうだ。
いいやまだ死ねない。まだチャニョルさんを見てないし……それに死ぬなら最後まで楽しませて……。
そう思ってると、流れ始めたBGM。
あぁ……くる。
そして、飛び出してくるEXOのみんな。
……ほら、一瞬で見つけられる。
『チャニョラぁ……』
本物だ。本物だ。
私は興奮を通り越して涙が出てきた。私はやっと会えたんだ。夢に見ていた人に。笑顔が可愛いあの人に。元気で面白いあの人に。
でも、なかなか近づいてこないなぁ。
そして、終盤。皆はサイン入りのボールか何かを観客に投げてる。いいなぁ。チャニョルがなげてるところ。こっちにも投げてくれないかなぁ。
なんて見ていると、突然飛んできたボール。
『……え？』
ボールの主を見ると、その主と私は目が合った。
でもそれはチャニョルじゃなかった。知ってたけど。だって私はずっとチャニョルの方を見てたから。
隣や後ろからは、羨ましいななんて声が聞こえるけど…………。
私の脳内は、"だれ"の二文字だった。
こんなことになるならもっとちゃんとEXO予習しとけば良かった。
というかなんであの人もあの人で私の方に投げたかなぁ？
それからと言うものの、私のほう投げられるお菓子やフリスビーはたくさん。少しずつ溜まっていった。
そりゃあ、近いけどさ、こんなにたくさん貰えることってある？
チャニョルくんからは1個も貰えないのに。
私はライブが終わったあとも、なんて言っていいのか、ずっと不思議な気分だった。
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巫づき。(プロフ) - トモさん» 2を見てもらえば分かる通り、訂正済みです。 (2017年6月11日 19時) (
レス) id: e0acf4d077 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - 不躾で恐縮ですが、DDとは｢誰でも大好き｣の意味ではないでしょうか…？ (2017年6月11日 17時) (レス) id: 86b404f4e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巫づき。 | 作成日時：2017年4月15日 19時
