･ 6話 ページ6
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｢全く、何やってんのよ！ 遅い！ D.Oが出てるドラマも終わって暇だったからご飯作っちゃったじゃない｣
やっぱりお叱りを受けるハメになるのですね。そうだとは思ったけど。
『ごめんって。お爺さんが若い男にカツアゲされててさ。それで……ごめんね、ハル』
｢ん？｣
『ハルのためにって、コーヒー買ったんだけど……そのお爺さんを助ける時にコーヒーこぼしちゃって』
私がそういうと、ハルは私に無言で抱きついてきた。
『ハル？』
｢コーヒーなんて頼んでないのにわざわざ買ってくれようとしてありがとね！ A好きよぉ〜！｣
さっきまでの怒りはどこへ行った。
『私とそのさっきのドラマの人どっちが好き？』
｢D.O｣
『今すぐこの手を離せ』
まぁ、私もハルとチャニョルって聞かれたら間違いなくチャニョルを捨てるけど。
でもお互いそれは本心じゃないってわかってる。 大事に決まってるじゃん。私たちの絆は皆が思ってるより深いものだ。
『それより変な韓国人のおじいさんだったなぁ、助けた人』
｢へぇー｣
『助けてあげただけじゃ足りないみたいで、歌まで歌わされた』
｢何それ！？ 韓国人ってみんなそうなのかな｣
『そんなことないでしょ。まぁでも、あのおじさんもいい人だったよ』
腕のタトゥー見ても、私とああやって喋ってくれたし。
この腕の事情を知ってるのはハルだけ。ハルとは生まれてから今までずっと一緒にいる。
だから私がタトゥーをつけるハメになった時も、その場にいた。
これは、私のお父さんが無理やりつけたもの。とっくにお母さんとお父さんは離婚したけど。
このタトゥーは別に隠してれば生活に不便はない。だけどたまに綺麗な腕をしているみんなが羨ましい。
せめてもっと上の方にタトゥーをつけて欲しかったなぁ。なんで肘から手首にかけてなの。
｢ご飯、食べる？ サンドイッチ買ったみたいだけど｣
『これで足りると思ってるの！？ 食べるよ！ もちろん』
私はそう言って、タトゥーのことを考えるのをやめてテーブルの近くに座った。
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D.Oさんが出てくるまで、もう少しの辛抱です。
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巫づき。(プロフ) - トモさん» 2を見てもらえば分かる通り、訂正済みです。 (2017年6月11日 19時) (
レス) id: e0acf4d077 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - 不躾で恐縮ですが、DDとは｢誰でも大好き｣の意味ではないでしょうか…？ (2017年6月11日 17時) (レス) id: 86b404f4e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巫づき。 | 作成日時：2017年4月15日 19時
