･ 42話 ページ42
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幸いなことに、抱きしめるシーンはすぐにOKになり私は休憩時間のギョンスさんと話していた。
すると、撮影現場に止まる黒いバン(車)。
どっかで見たことあるような気がする、このバン。……と、思い出してみるけどなかなか思い出せない。
まぁ、バンなんて沢山あるか。きっと私が見たのはこれじゃないよな。
なんて思っていると、突然ギョンスさんに手を引かれる。
突然のことだから……
いや、突然じゃなくてもきっと、私の心臓は跳ねていた。今のように。
｢Aさんこっち｣
『え？』
｢走りますよ｣
『……っ、ギョンスさん！ どこに』
こんな所、見られたら……なんて言われるかわかんない。噂されちゃうかもしれない。それに、ソヨンさんに見られるなんて最悪の事態になったら……。
そう思って手を離そうとするけど、ギョンスさんの力は強く、しかも周りの人なんてお構い無しにどんどん手を引いたまま走っていく。
……もう、なんなの。
｢はぁ、……｣
『っはぁ、あのギョンスさん、そろそろ』
そろそろ何が起きたのか教えて欲しいんですけど。
｢……逃げても、逃げても、いつかは知られちゃうよなぁ｣
『え？』
｢ううん。なんでもないです。Aさんは……もしもその人が少し悪事を働いていても、正直に話してくれたら、許しますか？｣
『程度にもよるけど……。私が自分で気付いちゃうよりは、自分から正直に話してくれる方がいいですね。私は。……何、どうしたんですか』
｢そっか、じゃあ僕正直に言いますね｣
『え？』
何、ギョンスさん悪事を働いてたの？
｢僕チャニョルと友達です｣
『へ？』
｢親友、いや、ソウルメイト？｣
『えっ』
｢あぁもう、ごめんなさい、ずっと隠してて。だけど正直に言いますね。僕のもう一つの名前……芸名はD.Oです｣
『えっ、あの……』
でぃお？
どっかで聞いたことあるような……。
そんなこと考えてると、ハルとの日常的な会話のワンシーンが頭に流れてくる。
〜〜〜
｢あっ、D.Oさんの出てるドラマ始まった!!｣
『……』
｢A見ないの？｣
『興味無い。誰？』
｢誰って……本当にあなたEXOのファンなわけ？ いくらチャニョルさんが好きでも、他のメンバーの顔ぐらい覚えておかないとでしょ！｣
〜〜〜
『……っ、』
待って。
D.O？
『……っ、うそ』
｢ごめんなさい。僕、EXOです｣
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巫づき。(プロフ) - トモさん» 2を見てもらえば分かる通り、訂正済みです。 (2017年6月11日 19時) (
レス) id: e0acf4d077 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - 不躾で恐縮ですが、DDとは｢誰でも大好き｣の意味ではないでしょうか…？ (2017年6月11日 17時) (レス) id: 86b404f4e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巫づき。 | 作成日時：2017年4月15日 19時
